鉄鋳物

山形鋳物の特長は?

デザインもさることながら、品質がよく鋳肌がきれいな点にあります。これは伝統技術として生まれ育った歴史的背景があるからです。山形鋳物の歴史はかなり古く、文献によると約650年前の昔からで、発祥はそれ以前と考えられています。鋳物に必要な適度の粒度および耐火度のある砂と粘土が豊富にあったため発達してきたもので、技術的に薄肉のものを作る努力が払われてきました。これは材料の節約ばかりでなく、鋳肌のきれいな良質なものを作ろうとした意欲の表れであり、その伝統技術が継承されてきています。永年の技術と経験から生まれた薄肉の鋳物は”鉄鋳物イコール重たい”というイメージから脱却を図ったもので、扱い易く調理時間も短くて済みます。アルミ鍋と違い適当な厚みは、平均加熱、保温性に優れた鉄の特長を維持しています。


和銑(鋳物用砂鉄銑)とは?

日本古来の製鉄法により作られたものです。明治以降、高炉により鉄鉱石を使用した洋式製鉄法の技術が導入されるまでは、鉄は古来の砂鉄による和式製鉄法で作られました。原料は風化した花崗岩中に含まれる砂鉄を人為的な流れにより選鉱したものや、自然淘汰を受けて川底や海辺に集まった砂鉄を木炭を燃料とする”たたら吹き”という直接製鉄法で鉄を得ていました。その発祥地は出雲地方と推定されその後各地に伝えられ、東北地方もその豊富な砂鉄と木炭による製鉄が行われてきました。しかし洋式製鉄には価格の面で敵わず古式製鉄法は衰微しました。戦時中軍の需要のため復活いたしましたが、現在では一部に残るのみで戦後東北地方でも砂鉄による製鉄が行われてきましたが生産は衰退いたしました。したがってその製品は希少価値をもつものとなりました。砂鉄はすべて白銑で不純物が少なく組織が緻密で固く破断面は銀白色を呈しております。砂鉄鍋は組織が緻密ですから、熱容量が大きく熱伝導が適度なので、一旦熱くなると冷めにくく料理用鍋としては理想的条件をそなえています。特に厚手に作ってありますのでその特質が生かされ、熱源に無駄がなく耐久性は特にすぐれています。鉄は錆びやすいのが最大の欠点ですが、砂鉄は錆びが浮いても組織の中まで浸透することがなく、錆びを落としても耐久性に変化はありません。


味の鍋ふるさと(ホーロー加工なし)の使用方法は?

はじめはお湯で洗ってください。薄く油を引いて暖め余分な油をふきとってください。これをくり返すと油馴染みが良くなり調理しやすくなります。多めの油で野菜くずを炒めて油を拭き取りご使用になりますと金物特有の匂いも消えます。空だきはしないでください。鍋には焼きつけ塗装がしてありますので、それが焼き切れてしまいますと錆びの原因になります。


ぷら鍋、すきやき鍋、しゃぶしゃぶ鍋の特長は?

天ぷらや鍋料理に必要な熱の均一化のため特に厚手に作りましたので均等に加熱し冷めにくく、急激に温度が低下しませんので調理に最高の条件を具えています組織が緻密で純良な素材ですから耐久性に優れ錆びが浮いても表面のみで、金属たわし等で磨けば錆びは落ちます。
取扱いの注意点
◇取っ手は熱くなります。ミトン等の鍋つかみを使用してください。
◇しゃぶしゃぶ鍋の煙突は使用中熱くなります。手や肌が触れないように注意してください。
◇鉄は錆びやすいのでご使用の後すぐお湯で洗いサッと空だきして水気をとり、新しいサラダオイルを薄く塗り乾いた布でふきあげてください
◇料理を入れたまま保存しないでください。


鉄瓶の使用方法は?

2~3回お湯を沸かし、捨ててからお使いください。使いはじめからしばらくは、使用しない夜間等は水をあけて弱火で内面を乾かしてください。この時一番注意しなければならないのが空だきです。空だきしますと、せっかくの金気止めの酸化皮膜が剥離して錆びの原因になります。使用していると、内側に赤い斑点ができますが、これは錆びとは限りません。水の中に含まれているカルシュウム等の有機物が付着するために出来たものです。水が赤く濁らない限り錆びではありませんので取り除かないでください。これも酸化皮膜です。


ステーキ皿の使用方法は?

レストランでは肉を調理して、別に温めたステーキ皿に盛りつけます。鋳鉄製の皿は厚手ですから、冷めにくく焦げつきにくい素材です。ご家庭ではそのままステーキ、ハンバーグ等の料理ができます。厚手の木台つきですから更に冷めにくく持ち運びも便利です。


趣味の鉄器(ホーロー加工)の使用方法は?

く水洗いしてからご使用してください。最も注意しなければならない点は、空だきです。空だきしますと、ホーロー加工にヒビが入ったり破損しますので錆の原因となります。